【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、三上幸四郎さんの江戸川乱歩賞作品『蒼天の鳥』(2023) 実在した女流作家・田中古代子を主人公に据え、史実を交え、フィクションとして大正時代の鳥取県を鮮やかに再現したミステリ作品です。 物語は大正13年夏、…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、北沢陶さんのホラー小説『をんごく』(2023) 死を受け入れられない人間の未練や執着が形を持ち、それが残っていることによって霊でも生者でもない”境界の存在”として現れたもの、「をんごく」。人間の欲と業の物…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その62 『恋人ローランド〈KHM56〉』 あらすじ(要約) 昔、一人の女がいました。魔法使いで娘を二人もっていました。一人は醜く意地悪ですが、実の娘なので可愛がりました。もう一人は美しく気立てがいいのですが、継…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、夏川草介さんの小説『スピノザの診察室』(2023) 医療がどれほど進歩しても、人は必ず死を迎えるけど、その中で「生きること」と「幸せとは何か」を問いかけてくる作品でした。 大学病院で将来を嘱望されていた医…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、朝倉かすみさんの小説『よむよむかたる』(2024) 生きがいを持つことが、どれほど人生を明るく照らすのか。良い読後感がそのまま伝わってくる作品です。 舞台は北海道小樽。古民家を改装したカフェ「喫茶シトロン…