ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書】『スワン』呉 勝浩 著

【あらすじ&ひとりごと】 冒頭から、大型ショッピングモールでの大量無差別殺人が始まり、一人の人間の死の真相をめぐって、生き残った人たちが互いに嘘をつき、真実を隠す。そして結末を迎えるまで息をつかせない内容に、強烈な一撃を見舞われたような感覚…

【読書】『月まで三キロ』伊与原 新 著

【あらすじ&ひとりごと】 初めて読んだ伊与原 新さんの作品が『八月の銀の雪』。一話一話の短編集がどれも心地よくて、今回も期待して『月まで三キロ』を読みました。 本作品は、同様に六篇からなる短編集で、伊与原さんが大学で専攻されていた地球惑星科学…

【読書】グリム童話『子どもたちが屠殺ごっこをした話』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その19 『子どもたちが屠殺ごっこをした話』第一話・第二話 【あらすじ(要約)】 第一話 西部フリースランド(オランダ)のフラネッケルという小都会で五~六歳くらいの男女の子どもたちが遊んでいました。 やがて子ど…

【読書】『傷口はきみの姿をしている』九条時雨 著

【あらすじ&ひとりごと】 九条時雨さんの作品『傷口はきみの姿をしている』を読みました。「高校生の心情を繊細に描く」という一文に、どんな青春群像が描かれているのか気になり読んでみました。 私は九条さんという作家さんを知りませんでしたので、巻末の…