2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、阿部暁子さんの小説『カフネ』(2024) じんわりと温かさの残る作品。 冒頭は「弟の不審死」という幕開け。ミステリーなのか、事件の真相を追う作品なのかと思わせます。ところが違いましたね。本屋大賞受賞作、納…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その70 『蜂の女王〈KHM62〉』 あらすじ(要約) 二人の王子が危なくて面白いことをやりたくて旅に出ましたが、だらしのない生活をしてて戻って来ませんでした。末の王子・呆助は、兄たちを探しに行きました。 兄たちを…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、寺地はるなさんの『世界はきみが思うより』(2025) 大阪を舞台にそれぞれ生きづらさや心の傷を抱えた人たちが少しずつ繋がっていく連作長編です。 ある出来事から他人のつくった料理を食べられなくなった高校生・…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、青山美智子さんの小説『人魚が逃げた』(2024) 本作は銀座を舞台にした五つの連作短編。自分らしく生きるために殻を破る人たちを描いた物語です。 ある週末、銀座で「王子」と名乗る青年が「人魚が逃げた」と言い…
【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、麻宮 好さんの小説『月のうらがわ』(2023) 江戸・深川の長屋を舞台にした人情時代小説です。 子どもたちの真っ直ぐな思いと、大人たちが抱える悲しみが静かに交差する温かな物語でした。 母を亡くした13歳のお…
【ひとりごと】 きょう、母の49日法要を無事に終えることができた。 49日までの間、昼間ひとりで過ごしていると、母が元気だった頃のことや、余命を知ってからの日々を何度も思い返していた。 後悔ではないけど、間違いはなかったのかな――そんなことばかり考…
『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その69 『水のみ百姓〈KHM61〉』 あらすじ(要約) 昔、金持ちの百姓ばかり住む村がありました。貧乏な百姓は一人だけ、皆は水のみ百姓と言っていました。 水のみ百姓は牝牛一頭も持たず、おかみさんは欲しくてたまりま…