ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

安曇野の自然の中で自問自答

 葉をつたうあめつゆ、蝉の声、植物の息づかいと匂い、父と出かけた日を思い出しました。

 夏の安曇野の山間は、緑が深く、風がさわやかです。標高が高いせいか、突然のスコールがあり、日差しを浴びた木々も自然のシャワーに潤い、そんな自然の息吹を感じながら、遠い記憶が思い出されました。
 私は、子どもの頃、父と出かけた記憶があまり多くありません。父の運転するオートバイの背に乗り、昆虫採集に出かけたときのことです。山のふもとまでオートバイでどんどん上っていく。いつも歩いて行くところを、オートバイでどこまでも上り、どこまで行くのだろうと、不安になりながら必死に父にしがみついている、あの日の父との記憶をこの安曇野の息吹から思い出しました。

 あのときは楽しかったなぁと懐かしく思いながら、もし過去に戻れるとしたら、どの時期に戻るのだろう。そんなことを自問自答していましたが、やはり今が一番いいのかもしれません。過去に戻れば、また現在までのいろいろなことを見て、生きていかなければいけないのですから。