ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】グリム童話『小兎のおよめさん』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その74

『小兎のおよめさ〈KHM66〉』

あらすじ(要約)

 昔、女が娘と二人でキャベツを作っている畑に住んでいました。
 その畑へ小兎がやってきて、冬になるとキャベツを全部食べてしまうのです。
 女が娘に「畑に行って小兎を追っ払っといで」と言いました。
 女の子は「しいっ、しいっ、キャベツをみんな食べるつもりか」と小兎に言いました。
「おいでよ、姉ちゃん、私のかわいい尻尾に乗って一緒におうちへおいで」
 女の子は行きません。
 
 次の日、また小兎がやってきてキャベツを食べてます。女は娘に「追い払っといで」と言います。
 娘は「しいっ、しいっ、キャベツをみんな食べるつもりか」
「おいでよ、姉ちゃん、私のかわいい尻尾に乗って一緒におうちへおいで」
 女の子は行きません。
 
 三日目にまた小兎がやってきてキャベツを食べてます。女は娘に「追い払っといで」と言います。
 娘は「しいっ、しいっ、キャベツをみんな食べるつもりか」
「おいでよ、姉ちゃん、私のかわいい尻尾に乗って一緒におうちへおいで」
 女の子は兎の尻尾に乗りました。小兎は畑から駆け出して、自分の小さな家に連れていき「青キャベツと黍を料理しておくれ。婚礼のお客を呼ぶのだよ」と言いました。
 
 婚礼のお客が集まりました。〔婚礼のお客はどんな方?それはみんな兎なの。それでカラスが立ち合い。それから狐が助手。それから祭壇は虹のかけはしの下にあったのよ〕
 ところが、女の子は一人でいるのが悲しくて仕方ありませんでした。
 小兎がやってきて「さぁ、はじまり、はじまり。お客様方、うきうきしている」と言いました。
 花嫁は何も言わず泣いてばかりです。小兎は出て行きました。
 小兎はまたやってきて「さぁ、はじまり、はじまり。お客様方、お腹がぺこぺこであらっしゃる」と言いました。
 花嫁はやはり何も言わず、泣いてばかりいます。小兎は出て行きました。
 小兎はやってきて「さぁ、はじまり、はじまり。お客様方、お待ちかねであらっしゃる」と言いました。 
 それでも花嫁は何も言わず、小兎は出て行きました。
 すると、花嫁は藁で人形を作り、自分の着ものを着せ、匙を持たせ、鍋のそばに置いて、母親のところへ行きました。
 小兎はもう一度やってきて「さぁ、はじまり、はじまり」と言いながら、人形の頭を叩いたら、帽子が落ちました。
 小兎はそれが自分の花嫁じゃないとわかり出て行きましたが、悲しくて仕方ありませんでした。

【ひとりごと】

 この物語は、強引に物事・話を進める人たちへの風刺ですかね。
 世間で最近よく耳にする「不同意」の行動。
 相手を尊重し、意思を確かめることが大切です。