【あらすじ&ひとりごと】
東野圭吾さんの作家デビュー30周年記念作品です。
櫻井翔さん主演で映画化されました。
温泉地で発生した2件の硫化水素中毒事故から解き明かすミステリー。
遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が発生し、研究者である大学教授の青江は、検証に赴いた際、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する。
円華には不思議な力が備わっていると疑い始める。
科学の進歩と人が幸せになるバランスをミステリーの中に見出し、人として考えさせられるメッセージが本作からも感じることができました。
科学が進んで計算によって未来を予測できるのであれば、こんな楽なことはないけど、果たして人が人らしく生きる感情、愛情などが薄らぐことはないのか。
読後にそんなことを考えていると、なんとなく頭の中がモヤっとした、自分の中だけで消化不良のような感覚が残りました。