【あらすじ&ひとりごと】
水墨画家である砥上裕將氏の作品です。
両親を交通事故で亡くし、大学生の青山霜介は、喪失感の中、アルバイト先の水墨画展覧会場で巨匠篠田湖山と出会い、その場で内弟子にされてしまいます。
湖山の孫である千瑛もまた弟子であり、お互い切磋琢磨し、霜介は戸惑いながらも水墨画に魅了され、線を描くことで徐々に心を開いていきます。
霜介が湖山先生と最後に会話するくだりは感動しました。
先生は、霜介と若かりしときの自分を重ねあわせ、すべてをわかっていたうえで、生きる意味を与えてくれていたことに。
私のとてもお気に入りの作品です。