ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】『線は、僕を描く』 砥上裕將 著

【あらすじ&ひとりごと】

 水墨画家である砥上裕將氏の作品です。

 両親を交通事故で亡くし、大学生の青山霜介は、喪失感の中、アルバイト先の水墨画展覧会場で巨匠篠田湖山と出会い、その場で内弟子にされてしまいます。

 

 湖山の孫である千瑛もまた弟子であり、お互い切磋琢磨し、霜介は戸惑いながらも水墨画に魅了され、線を描くことで徐々に心を開いていきます。

 

 霜介が湖山先生と最後に会話するくだりは感動しました。

 

 先生は、霜介と若かりしときの自分を重ねあわせ、すべてをわかっていたうえで、生きる意味を与えてくれていたことに。

 

 私のとてもお気に入りの作品です。

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【単行本】講談社