ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【日帰り旅】五千頭の龍が昇る聖天宮

 このゴールデンウィークに埼玉県坂戸市にある台湾の神社「五千頭の龍が昇る聖天宮」に行ってきました。

 その名のとおり龍が建物や壁、絨毯などに描かれ、その数は五千頭

 

 この坂戸市にある台湾の神社のほかに、横浜などにもあるそうですが、ここが一番古いそうです。

 

 この聖天宮は、中国台湾三大宗教(道教儒教、仏教)のひとつ「道教」のお宮です。

 開祖は台湾出身の康國典大法師で、お告げによって生国の台湾ではなく、日本国の何もないこの雑木林の地に台湾の一流宮大工を呼び寄せ、15年掛けて建てられました。

入口から見る天門

 この天門の左右に一対の獅子がいます。右が雄、左が雌。

 一石から彫られた獅子一対で、雄は「陽」、雌は「陰」を象徴しているそうで、雌のほうには子シシが母シシの鈴と遊んでいます。

獅子・唐獅子  

 天門から前庭を抜け、まず前殿に入ります。

 前殿入口には、「九龍柱」があり、これは一柱の岩から彫られた九頭の龍で、彫が深くとても石とは思えない彫刻でした。すごい技術です。

九龍柱  龍の頭を数えると9匹

 前殿に入ると、天井には「八卦天井(はっけてんじょう)」なるものがあり、八角形が重なる万物の広がりを表しています。神様が1,000人います。
 そして、「門神」が仁王立ちして見守っています。一枚の楠の板から彫られた門番の神様。雲に乗っています。

八卦天井      門神

 前殿を出て中庭を抜け、いよいよ本殿です。


 本殿の前には、「九龍網」。こちらも一枚の岩から彫られた九頭の龍。口と手にドラゴンボールがあります。神龍ですね。

 とても人間の手でつくったものとは思えません。

 

 本殿には、「八卦天井」とはまた違った「対極天井」というものが作られており、渦を巻いた、宇宙の始まりすべての始まりを表しているものでした。(本殿内からの撮影はできませんでした)

九龍網  本殿内

 休憩所の自動販売機には、台湾の飲み物や食べ物などが販売されています。ちょっとしたお土産にもなります。

 聖天宮には御朱印はありませんでした。変わりにスタンプを押してきました。

自動販売機の品物   スタンプ

 「五千頭の龍が昇る聖天宮」の豪華絢爛なつくりに圧倒されました。まるで天界にそびえる宮殿を思わせます。

 ほんの一部のご紹介ですので、まだまだ見どころはたくさんあります。

 

 台湾を訪れたことはありませんが、台湾に行ったようなひと時でした。

 台湾の一流の宮大工の方が一枚の岩や石に彫る龍は見事で、見応え十分です。

 拝観料500円でこんなにすばらしい悠久の世界を見せてくれますので、ぜひ訪れてみてください。