【あらすじ&ひとりごと】
町田そのこさんの2021年本屋大賞受賞作品です。
自分の人生を家族からも奪われ、過去を断ち切るためキナコ(三島貴湖)は、かつて祖母が住んでいた大分の海辺のまちに移住する。
そこで虐待を受ける13歳の「ムシ」と呼ばれる少年と出会い、かつての自身の姿と少年を重ね、少年を救い出すことを試みる。
52ヘルツのクジラとは、世界で一番孤独と言われているクジラ。
他のクジラとは周波数が違うためその声は届かない。
現代のとても大きな社会問題で、虐げられる人々の声なき声を感じずにはいられない。
どうすれば彼らを受け止め、声の周波数を合わせられるのか改めて考えさせられました。