ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ 著

【あらすじ&ひとりごと】

 

 町田そのこさんの2021本屋大賞受賞作品です。

 

 自分の人生を家族からも奪われ、過去を断ち切るためキナコ(三島貴湖)は、かつて祖母が住んでいた大分の海辺のまちに移住する。

 

 そこで虐待を受ける13歳の「ムシ」と呼ばれる少年と出会い、かつての自身の姿と少年を重ね、少年を救い出すことを試みる。

 

 52ヘルツのクジラとは、世界で一番孤独と言われているクジラ。

 

 他のクジラとは周波数が違うためその声は届かない。

 

 現代のとても大きな社会問題で、虐げられる人々の声なき声を感じずにはいられない。

 

 どうすれば彼らを受け止め、声の周波数を合わせられるのか改めて考えさせられました。

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中央公論新社(2020.4)