ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】荒木あかね『此の世の果ての殺人』

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、荒木あかねさんのデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作『此の世の果ての殺人』 終末世界を舞台にしたミステリーです。 直径7.7キロメートルを超える小惑星・通称「テロス」が、熊本県の阿蘇に衝突することが確定し、67…

【ひとりごと】Keichan Hall Tour 2025「Fi aba Sonata」に行ってきました🎹

ピアニスト・けいちゃんの公演に初めて行ってきました。 恥ずかしながら、私はピアニスト・けいちゃんの存在を知らず、配偶者がチケットを取ったのでお付き合いしました。 YouTubeの演奏を聴き予習しましたが、ライブで聴いて、想像以上の感動でした。 けい…

【読書】グリム童話『人ごろし城』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その50 『人ごろし城』 あらすじ(要約) 昔、娘を三人持つ靴屋がいました。 あるとき、靴屋が留守にしていた間にどこかのお殿様がやってきました。素晴らしい馬車に乗っていて、皆大金持ちなのだろうと思いました。 お…

【読書】寺地はるな『カレーの時間』

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、寺地はるなさんの小説『カレーの時間』(2022) 互いに世代や価値観の違いを抱えながら、共に暮らすことになった祖父と孫が、少しずつ心を通わせていく姿を描いた物語です。 カルチャーセンターで働く穏やかな性格の青年・…

【ひとりごと】陸上自衛隊中央音楽隊創隊74周年記念第175回定期演奏会に行きました🎺

【ひとりごと】 すみだトリフォニーホール大ホール 陸上自衛隊中央音楽隊 創隊74周年記念第175回定期演奏会に行ってきました。 パンフレットとチケット なかなかチケットが当たらなかったのですが、昨年6月に池袋芸術劇場、7月の高崎芸術劇場で開かれた演…

【読書】伊岡 瞬『不審者』

【あらすじ&ひとりごと】 今回は伊岡瞬さんの『不審者』 平穏な家庭に突如現れた「不審者」によって、日常が崩壊していく様子を描いたサスペンス・ミステリです。 平穏な日常が一変する恐怖と、それに立ち向かう家族。結末はどうなるのか、不審者をどう排除…

【読書】京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズ第8弾『陰摩羅鬼の瑕』(おんもらきのきず) この作品も1000頁を超える大長編。読んでも読んでも頁が減らない、登場人物の会話や独白が続き、1000頁を超えたところで漸く物語の真相が見え…

【ひとりごと】景虎くん、ふたたび現る!2泊3日のお泊まり

【ひとりごと】 ミックス犬(ヨークシャーテリアとシーズー)5歳の景虎くんが2泊3日のお泊まりで再び我が家にやってきました。 お気に入りのメロンパンを抱えています 今年1月に姉夫婦が景虎くんの散歩中、車に轢かれて早4カ月が過ぎ、姉は通院・リハビリが…

【読書】グリム童話『青ひげ』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その49 『青ひげ』 あらすじ(要約) 昔、森の中に一人の男が暮らしていました。男は息子を3人、美しい娘を1人持っていました。 ある時、黄金の馬車が家の前にとまると、王様が降り立ち、お前の娘をわしの妻にくれない…

【読書】『白鳥とコウモリ』東野圭吾 著

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』(2021年)。 父と子が向き合う真実と嘘、正義と贖罪を描いた長編のミステリです。 東京で事務所を構える弁護士・白石健介が殺害された。犯人として逮捕されたのは、白石の事務所にかかっ…

【読書】グリム童話『まっしろ白鳥』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その48 『まっしろ白鳥〈KHM46〉』 あらすじ(要約) 昔、魔法つかいがいました。貧乏人の姿で方々の家の戸口で物乞いをしては美しい女の子を捕まえていました。その女の子たちは二度と人目に触れないので、どこへ連れ…

【読書】『祈りのカルテ 再会のセラピー』知念実希人 著

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、知念実希人さんの『祈りのカルテ 再会のセラピー』 研修医・諏訪野良太が、患者のたちの心の謎を解き明かす医療ミステリ。『祈りのカルテ』に続く第2作です。 本作では、循環器内科医となった諏訪野が、同期の小鳥遊(た…

【ひとりごと】きょうは小学校の入学式でした🌸

【ひとりごと】 朝晩は少し肌寒いですが、ようやく暖かくなりましたね。 私のつとめる放課後児童クラブのある小学校は、きょうが入学式でした。 少し曇っていましたが、雨も降らずにこの日を迎えられてよかったです。 クラブの窓から保護者と一緒に校庭を歩…

【読書】『シャドウワーク』佐野広実 著

【あらすじ&ひとりごと】 今回は、佐野広実さんの『シャドウワーク』 佐野さんの作品を読むのは、『わたしが消える』『誰かがこの町で』に続いて3作目。 とてもテンポのいいソーシャルミステリで、ストーリーの展開が丁寧でどれも読みやすいです。 さて、本…

【読書】グリム童話『おやゆび太郎、修業の旅あるき』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その47 『おやゆび太郎、修業の旅あるき〈KHM45〉』 あらすじ(要約) 仕立屋さんが息子を一人持っていました。息子は親指くらいの大きさしかないので、おや指太郎という名前がついていました。 けれども、太郎は勇まし…

【読書】『我々は、みな孤独である』貴志祐介 著

我々は、みな孤独である (ハルキ文庫) 作者:貴志祐介 角川春樹事務所 Amazon 【あらすじ&ひとりごと】 貴志祐介さんの『我々は、みな孤独である』 2020年に上梓された作品ですが、7年ぶりの長編だったとは驚き。そんな久しぶりとは。 初めて読んだ貴志さん…

【読書】『塗仏の宴 宴の始末』京極夏彦 著

文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫 き 39-7) 作者:京極 夏彦 講談社 Amazon 【あらすじ&ひとりごと】 京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズ『塗仏の宴 宴の支度』に続く後編『塗仏の宴 宴の始末』を前編の勢いのまま引き続き読みました。 前・後編で約2000頁…

【読書】グリム童話『死神の名づけ親(第二話)』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その46 『死神の名付け親(第二話)』 【あらすじ(要約)】 貧しい男に息子が生まれましたが、ひどい貧乏なので名づけ親が見つかりません。 通りがかりの人が承知してくれるかもしれないと、大通りへ腰を下ろしました。…

【読書】グリム童話『死神の名づけ親(第一話)』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その45 『死神の名づけ親(第一話)〈KHM44〉』 【あらすじ(要約)】 貧しい男に12人の子供がいました。 その子供たちにパンを食べさせるために昼も夜もなく働き続けました。 そこへ13人目の子供ができ、一番はじめに…

【ひとりごと】景虎くん、帰宅する🏠

景虎くんの大好きなイモムシ。寝る時も咥えて寝室へ。 姉夫婦が景虎くんの散歩中、交通事故に遭ってから早1ヶ月が過ぎました。 夫のほうは幸い大事には至らず、約3週間で退院。今後は通院となります。 姉のほうは骨折箇所が多く、いまだ寝たきり。術後4週間…

【読書】『塗仏の宴 宴の支度』京極夏彦 著

【あらすじ&ひとりごと】 京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズ第六作『塗仏の宴 宴の支度』。 前編にあたる作品です。 本作もシリーズを通して関わってきた個性ある登場人物たちが、それぞれ異なる場所で、また異なった事件に巻き込まれていきます。 そして、背…

【読書】グリム童話『トゥルーデおばさん』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その44 『トゥルーデおばさん〈KHM43〉』 【あらすじ(要約)】 昔、あるところに小娘がいました。娘はわがままで小生意気で、両親が何か言っても「はい」と言ったためしがありません。 「あたし、トゥルーデおばさんの…

【ひとりごと】皆さんもお気をつけください⚠️

【ひとりごと】 ブログの更新が、またまた間があいてしまいました。また「ひとりごと」の投稿です。 なかなか読書が進まず、読書記録があげられません。 というのも、新年早々、10日ほど前に近くに住む私の姉夫婦が犬の散歩中、正面から来た夜勤明けの居眠り…

【ひとりごと】放課後児童クラブでの思い

【ひとりごと】 子どもたちの冬休みも終わって一週間が過ぎ、三連休を挟んで今週からまた通常の学校活動が始まりますね。 私は、一昨年の6月から放課後児童クラブに勤務していますが、冬休みは年末年始が入るため、今年は初日と最終日だけが1日(8時~18時…

【読書】グリム童話『へんてこなおよばれ』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その43 『へんてこなおよばれ』 【あらすじ(要約)】 赤腸詰と肝臓腸詰がいました。 赤腸詰が肝臓腸詰をお客に呼びました。 肝臓腸詰は表の大戸を入ると、へんてこなものが目に入りました。 上がり段があるのですが、…

【ひとりごと】🌅謹賀新年🐍

2025初日の出 (左)真ん中に小さく富士山 (右)赤城山 どちらもけむっていてよく見えません あけましておめでとうございます。 2025年、昭和でいうと100年を迎えて、皆さん良いお正月をお過ごしでしょうか。 今朝は6時54分頃に昇る初日の出を渡良瀬川の橋…

【ひとりごと】2024年「 終の日の入」を見ました🌄

2024年 終の日の入 雲がかかって残念 2024年(令和6年)(平成36年・昭和99年)も残り数時間で終わりますね。 皆さんにとってどんな年だったでしょうか。 仕事を早期退職して3年目。3年続けて初日の出を見ましたので、今年は納めとして「終の日の…

【ひとりごと】年末年始の侵入窃盗にご注意ください!

先月、ご近所(2軒隣り)に泥棒が入りました。この日は、県知事選の投票日で留守宅を狙っていたのでしょうかね。 その数日後には、私の家の隣家(被害にあった家の隣り)にパトカーが来て、盗聴されていたとか何だとか。 ほんと物騒な世の中です。戸締りは…

【読書】『火喰鳥を、喰う』原 浩 著

【あらすじ&ひとりごと】 横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原浩(はら こう)さんのデビュー作『火喰鳥を、喰う』。 章立てが「始まる日」から「一日目」「二日目」・・・・「八日目」「最期の日」までの全10日間のストーリー構成になっています。 …

【読書(再読)】(途中経過)京極夏彦・百鬼夜行シリーズ

9月に本棚を整理していたら出てきたのが、京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズ9巻。 左からシリーズ①~⑨ fudemogura.com 再読したくなって、シリーズ①から読み始めて4ヶ月になろうとしていますが、まだシリーズ⑤が読み終わって⑥に入ったところ。とても分厚く…