ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】グリム童話『名付け親さん』

グリム童話集 5冊セット (岩波文庫) 岩波書店 Amazon 『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その42 『名付け親さん〈KHM42〉』 【あらすじ(要約)】 貧乏な人が子どもをたくさんもっていました。なにしろたくさんいて、世間の人を名付け親に頼んでしまった…

【ひとりごと】足利灯り物語2024

鑁阿寺(太鼓橋) 11月1〜17日に栃木県足利市で開催された「足利灯り物語2024」に行ってきました。 最終日17日の日曜日だったので、会場周辺の空き駐車場をさがすのも大変なくらい、たくさん人が訪れていました。 鑁阿寺本堂や史跡足利学校内のライトアップ…

【読書】グリム童話『コルベスさま』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その41 『コルベスさま〈KHM41〉』 【あらすじ(要約)】 昔、牝鶏と雄鶏がいました。旅行することになり、四つの赤い車輪のきれいな車を作って、四匹のはつかねずみにひかせました。牝鶏は、雄鶏と一緒に車に乗り、夫…

【読書】『仮面』伊岡 瞬 著

【あらすじ&ひとりごと】 今回は伊岡瞬さんの『仮面』。 何の後ろ盾もない無名の人間が、過去や自身を消す仮面をかぶり手を染めながら、頂点へと近づいたとき、些細なことからその仮面にヒビが入って、一気に崩壊していくミステリ。 作家・評論家としてテレ…

【ひとりごと】わが町にも「日高屋」がオープン

私の住む町にも漸く日高屋さんがオープンしました。 以前、北千住で入店したことがあって、汁なしラーメンをいただいたのですが、どれも手頃な価格で、メニューが充実し手軽においしい中華料理を楽しめるので、オープンがうれしい。自宅から歩いてすぐのとこ…

【読書】グリム童話『強盗のおむこさん』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その40 『強盗のおむこさん〈KHM40〉』 【あらすじ(要約)】 昔、あるところに粉ひきがいました。美しい娘がいて、年頃になったので嫁にやろうと考えました。 程なく、娘を嫁に欲しいという人が来ました。その人はお金…

【ひとりごと】本棚の整理をしていたら再読したくなった本

最近、本がなかなか読み終わらないため、ブログ更新がご無沙汰になっていました。(もともと頻繁には更新しませんが) というのも、先日、本棚にある不要な本を処分しなければと確認していると、なんと京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズが出てきて、再読してい…

【読書】グリム童話『まほうをつかう一寸法師』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その39 『まほうをつかう一寸法師〈KHM39〉』 【あらすじ(要約)】 一番めの話 昔、ある靴屋が悪いことをした覚えもないのに貧乏になってしまい、たった一足の靴をこしらえるだけの革のほかには何一つなくなりました。…

【読書】『あさとほ』新名 智 著

【あらすじ&ひとりごと】 2021年に『虚魚』(そらざかな)で横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞された新名智さんの2作目『あさとほ』を読みました。 『虚魚』は、ホラー・ミステリでした。本作も同様にホラー+ミステリ、そして平安文学を題材にした幻想的…

【読書】グリム童話『おくさま狐の御婚礼』

『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その38 『おくさま狐の御婚礼〈KHM38〉』 【あらすじ(要約)】 一番目の話 昔、尻尾の九本ある古狐がいました。 古狐は妻が心変わりしたのではと疑い、試してみることにしました。 古狐は、まるで殺された鼠のように死…

【読書】『爆弾』呉 勝浩 著

【あらすじ&ひとりごと】 呉勝浩さんの『爆弾』を読みました。2023年の「このミス」、「ミステリが読みたい」第1位の作品、直木賞の候補にも上がっていましたね。 皆さんのブログでも記事にされていて、気になっていたのでやっと読むことができました。 冴…

【読書】『君に光射す』小野寺史宜 著

【あらすじ&ひとりごと】 ベストセラー『ひと』の著者・小野寺史宜さんの作品『君に光射す』を読みました。 人を助けて、自分も救われていく。ひとりでがんばる人たちにやさしいエールを贈る物語でした。 ある出来事をきっかけに小学校教師を辞めて、人との…

【ひとりごと】メキシコペソ・円も下落

昨日は、大宮の中山道まつりに行ってきました。 とても暑い日でしたが、多くの人が出ていましたね。駅東口から高島屋付近は歩けないほどでした。 開始時間まで軽く居酒屋で涼みました 駅前での阿波踊り きょうは投資ブログを。少しずつ円高になっていますね…

【読書】グリム童話『おやゆびこぞう』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その37 『おやゆびこぞう〈KHM37〉』 【あらすじ(要約)】 貧乏な百姓は日が暮れると囲炉裏端に腰を下ろして火をかきたて、おかみさんは糸を紡いでいました。 百姓が「子供がいないのは寂しい。よそのうちは賑やかだよ…

【読書】『クララとお日さま』カズオ・イシグロ 著

【あらすじ&ひとりごと】 カズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』を漸く読むことができました。 イシグロさんのノーベル文学賞受賞後第一作、もう3年もたつのですね。 太陽をエネルギーとして動く、人間の子どもの遊び相手として開発されたロボット(…

【読書】グリム童話『おぜんと驢馬とこん棒』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その36 『おぜんと驢馬とこん棒』 【あらすじ(要約)】 仕立屋さんに息子三人がいて、順番に世間に送り出し、誠実な仕事を習わせようとしました。 手ぶらでは困るので、それぞれが卵焼きのお菓子と五厘銅貨を一つもら…

【読書】グリム童話『おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その35 『おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ〈KHM36〉』 【あらすじ(要約)】 昔、仕立て屋がいました。息子三人と一匹のヤギがいました。山羊は乳で皆を養っていたので、良い食べ物をもらっ…

【読書】『オオルリ流星群』伊与原 新 著

【あらすじ&ひとりごと】 人生の折り返しを迎える45歳になった大人たちが、高校最後の夏の日々に思いを馳せ、これからの人生に再び向き合う物語です。 薬剤師・種村久志は、親の代から町の薬屋として薬局店を経営するが、大手ドラッグストアの進出により経営…

【ひとりごと】陸上自衛隊中央音楽隊定期演奏会に行ってきました🎺

パンフレットの表紙 陸上自衛隊中央音楽隊 第172回定期演奏会に行ってきました。 なかなかチケットが当たらないそうですが、初めて応募して当たりました。ツイてます。 今回は、中央音楽隊総隊73周年記念という冠付きで、「日米友好」をテーマに演奏会が開演…

【読書】『ガラスの海を渡る舟』寺地はるな 著

【あらすじ&ひとりごと】 大阪の空堀商店街を舞台にした物語です。 祖父が遺したガラス工房を引き継ぐことになった兄妹。 兄の道(みち)は、周りと同じ行動がとれず、他人の気持ちに共感することができないが、純粋な気持ちをガラスに吹き込んでいく。一方…

【読書】『ミカエルの鼓動』柚月裕子 著

【あらすじ&ひとりごと】 柚月裕子さんの『ミカエルの鼓動』を読みました。 手術支援ロボットをめぐり、患者にとって医師とはどうあるべきか、医師の思いと患者の思い、命の意味を問う作品です。 北海道中央大学病院 循環器第二外科科長の心臓外科医・西條…

【読書】グリム童話『天国へ行ったしたてやさん』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その34 『天国へ行ったしたてやさん〈KHM35〉』 【あらすじ(要約)】 天気のいいある日、神様が天国の庭を散歩なさるので、使徒と聖者の方々をお供にお連れになったため、天国には聖ペートルス様しかいませんでした。 …

【日帰り旅】福島県いわき市へ

ゴールデンウィークが終わりましたね。10連休という方もいたのではないでしょうか。 休み明けの出勤、いやですね。一日が長い。遊びに出掛けるのと違って。 連休中、皆さんはどこかへお出掛けされましたか? どこに行っても混んでるし、道路は渋滞、連休中…

【読書】『荒地の家族』佐藤厚志 著

【あらすじ&ひとりごと】 佐藤厚志さんの芥川賞受賞作品『荒地の家族』を読みました。 あの3.11の東日本大震災から十年余、被災地に生きるひとりの男の悲しみや苦悩、毎日やるせない虚無感、焦燥感を淡々と描いた作品です。 宮城県亘理町が舞台で、東日…

【読書】『わたしが消える』佐野広実 著

【あらすじ&ひとりごと】 佐野広実さんの江戸川乱歩賞受賞作品『わたしが消える』を読みました。 佐野さんの作品は、以前一作品(『誰かがこの町で』)だけ読んだことがあり、テンポが軽快で読みやすくて、ストーリー展開が徐々に膨らんでいって頁が進むおも…

【読書】『テスカトリポカ』佐藤究 著

【あらすじ&ひとりごと】 佐藤究さんの直木賞、山本周五郎賞受賞作品『テスカトリポカ』を読みました。 暴力シーンや殺人、麻薬・臓器密売など、想像以上に凄まじかったですが、ストーリーはとても濃厚なクライムミステリでした。 しかも500頁を超える長編で…

【読書】グリム童話『ちえ者エルゼ』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その33 『ちえ者エルゼ〈KHM34〉』 【あらすじ(要約】 ひとりの男がいて、娘がいました。娘は「ちえ者エルゼ」と言われていました。年頃になったので、父親は「結婚させよう」と言い、母親は「そうですね」と言いまし…

【読書】『朽ちゆく庭』伊岡 瞬 著

【あらすじ&ひとりごと】 伊岡瞬さんの作品を読むのは『奔流の海』に続いて2作品目ですが、とても読みやすい文章で、サクサク読みながらもストーリー展開が頭にスルスル入ってくる心地良さがあります。事件に迫ってくると、もう一気読み必至。 本作は、一見…

【読書】グリム童話『靴はき猫』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その32 『靴はき猫』 【あらすじ(要約)】 粉ひき男が息子3人、粉ひき場、驢馬、牡猫を持っていました。 粉ひきが死ぬと財産を分けました。長男は粉ひき場、次男は驢馬、三男は牡猫。 三男は「ぼくがもらったものが一…

【読書】『この世の喜びよ』井戸川射子 著

【あらすじ&ひとりごと】 芥川賞作品を久々に読みました。とは言っても、今まで数える程度しか読んだことはありません。 記憶にあるのは、『コンビニ人間』や『火花』『スクラップ・アンド・ビルド』、古い作品では、『限りなく透明に近いブルー』『海峡の光…