ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

【読書】『かか』 宇佐見りん 著

【あらすじ&ひとりごと】

 三島賞を史上最年少の21歳で受賞した宇佐見りん氏の作品です。

 19歳の浪人生うーちゃんは、心を病み酒を飲んでは暴れるようになった、かか(母)を救うため、熊野へ旅に出ます。

 

 物語はうーちゃんが、弟(おまい)に語りかける形で進んでいきます。


 独特の方言の文章で進むため、読み始めは自分の中に入り込むまでに抵抗はありましたが、徐々にその方言だからこそ、人の気持ちの動きが、驚くほど正確に表れてくるのだろうと感じました。

 

 100ページ少しですので、読みやすいです。おすすめです。

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【単行本】河出書房新社