ふでモグラの気ままな日常

読書をこよなく好む早期退職した元公務員が、読んだ本の紹介を中心に、日頃気づいたことや感じたことなどについて、気ままにひとりごとを発信する雑記ブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

【読書】グリム童話『子どもたちが屠殺ごっこをした話』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その19 『子どもたちが屠殺ごっこをした話』第一話・第二話 【あらすじ(要約)】 第一話 西部フリースランド(オランダ)のフラネッケルという小都会で五~六歳くらいの男女の子どもたちが遊んでいました。 やがて子ど…

【読書】『傷口はきみの姿をしている』九条時雨 著

【あらすじ&ひとりごと】 九条時雨さんの作品『傷口はきみの姿をしている』を読みました。「高校生の心情を繊細に描く」という一文に、どんな青春群像が描かれているのか気になり読んでみました。 私は九条さんという作家さんを知りませんでしたので、巻末の…

【読書】『水を縫う』寺地はるな 著

【あらすじ&ひとりごと】 寺地はるなさんの作品は、べったこ (id:kuroneko356)さんがたくさん読まれていて、以前から私も読みたいと思っていました。 物語は日常的なことであるけれど、澄んだ言葉が心の中にあたたかく流れていくようで、とても心に響く清々…

【お散歩】キジが鳴くのは地震の予言⁉

とても暑くなってきましたね。私は毎朝90分ほど散歩していますが、朝とはいえ気温は上がっていてそろそろ暑さがしんどくなってきました。 いつも河川敷の土手沿いを橋から橋へ一周してくるのですが、最近よく鳴き声や姿を見かけるのがキジです。 私が住ん…

【ひとりごと】『自分がどう生きるかを選ぶのは自分』(『嫌われる勇気』)

人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。 『嫌われる勇気』を読みました。 今回は【読書】というよりは【ひとりごと】です。 私は自己啓発本というものをあまり読んだことがないのですが…

【読書】グリム童話『なぞなぞ』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その18 『なぞなぞ』〈KHM22〉 【あらすじ(要約)】 昔、ある国の王子が世界を見て回りたいと、家来を一人だけ連れ出発しました。 ある日、森へ入り日が暮れ、宿を探していると若くてきれいな娘が小さな家へ歩いていく…

【読書】『夏物語』川上未映子 著

文藝春秋(2019) 【あらすじ&ひとりごと】 出版されてもう4年近くたつ、川上未映子さんの『夏物語』。今頃になってしまったけど、ゆっくりとじっくり読むことができました。 人が生きていく中で、男性がいて女性がいる、そして仕事、出産、家族との生活な…

【読書】『本を守ろうとする猫の話』夏川草介 著

小学館(2017) 【あらすじ&ひとりごと】 ストーリーの進行のはやさに唐突感を抱きながら読み始めましたが、そのリズムに合わせていくと徐々に物語に吸い込まれていきました。 この序盤からおやおやという感じは何だろうと思いましたが、細かいことは気にせ…

【ひとりごと】私は歩いて、ヤツは飛んでいますね🌲🌲🌲🤧

歩くのにとてもよい季節になりましたね。 私は毎朝90分ほどウォーキングというか、散歩というほうが適当かもしれませんが、橋から土手沿いを歩き、次の橋を渡って反対側の土手沿いを進んで一周しています。 毎日歩いていると、土手沿いに咲き始めた菜の花…

【読書】グリム童話『灰かぶり』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その17 『灰かぶり』〈KHM21〉 【あらすじ(要約)】 お金持ちの男の妻が病気になり、死ぬときに幼い一人娘に、「いつも神様を大事にして、気立てよくすれば神様は助けてくれて、母さんも天国から見ている」と言い亡く…

【読書】『わたしをみつけて』中脇初枝 著

ポプラ社(2013) 【あらすじ&ひとりごと】 中脇初枝さんの作品を読むのは3冊目。児童文学作家でもあり、童話や絵本も書かれています。 以前、『世界の果てのこどもたち』『きみはいい子』を読んで、子どもが生きる中で大人がどうあるべきかを描く物語がと…

【読書】『十字架のカルテ』知念実希人 著

小学館(2020) 【あらすじ&ひとりごと】 『祈りのカルテ』がドラマ化されていましたね。てっきり『十字架のカルテ』は、その後を描く「カルテ」シリーズかと思っていました。 今回は、院内のセクション、登場人物も変わり、精神鑑定医が主人公となり、犯罪…

【ひとりごと】おばあさんと地域に愛された食料品店(回顧)

私が前職で福祉のセクションに配属されていたときのことです。 昔から地域の生活を支えた歴史あるスーパーが昨年閉店となったことで、当時、そのお店に通っていたおばあさんのことを思い出しました。福祉の制度を利用しているおばあさんで、私はそんな方々を…

【読書】グリム童話『いさましいちびっこのしたてやさん』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その16 『いさましいちびっこのしたてやさん』〈KHM20〉 【あらすじ(要約)】 夏の朝、ちびの仕立屋さんが一生懸命縫物をしていました。 そこにお百姓さんのおかみさんがジャムを売りに来たので買いました。 仕立屋さ…

【読書】『ムーンライト・イン』中島京子 著

角川書店(2021)【あらすじ&ひとりごと】 中島京子さんの作品は初めてです。直木賞受賞作品の『小さいおうち』のイメージだけで、今まで読んだことはありませんでした。 登場する人物は、それぞれ事情を抱える訳ありですが、味があってとてもユーモア。後味…

【読書】『希望の糸』東野圭吾 著

講談社(2019) 【あらすじ&ひとりごと】 読み始めて、刑事・加賀恭一郎シリーズだと気付きました。東野さんのこのシリーズは、『眠りの森』を読んだのみ。 映画では、『麒麟の翼』、『祈りの幕が下りる時』を観ましたが、原作は読んでいません。 『祈りの幕…

【読書】グリム童話『漁夫とその妻の話』

『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その15 『漁夫とその妻の話』〈KHM19〉 【あらすじ(要約)】 昔、漁師とおかみさんが、汚い小さな家に住んでいました。 ある日、漁師が釣りに出かけると、一匹のカレイが釣れました。 漁師はそのカレイを売ろうとしま…

【読書】『犬がいた季節』伊吹有喜 著

双葉社(2020) 【あらすじ&ひとりごと】 読み心地がとてもさわやかな小説でした。 私が犬好きもあってか手にした一冊ですが、人と犬との共生を描くありがちな内容ではなく、18歳の高校生たちの決意や友情、恋愛、そして新たな出発を犬が静かに優しく見守っ…

【読書】『縁(YUKARI)』小野寺史宜 著

講談社(2019) 【あらすじ&ひとりごと】 小野寺史宜さんらしい作品でした。 やはりテーマは「人と人との繋がり」。 私が言うのも変ですが、心に深く刻まれる文章というわけではない(と感じている)のに、人と人が触れ合っていくことによって起きる、さまざ…

【ひとりごと】2023日の出

渡良瀬川に架かる橋から見る初日の出(2023) 明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願いします。 元旦は、お昼からお酒をいただきました。とても美味しい日本酒で、 栃木の「東力士純米極雫」と北海道の「十勝晴れ」です。 【那須烏山市のやや発…